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遺族年金の基本要件
遺族年金には、「遺族厚生年金」と「遺族基礎年金」があり、それぞれ支給要件や対象者が異なります。
支給要件や対象者の、主要となる部分を紹介いたします。
1. 遺族厚生年金
- 支給要件
- 被保険者(または受給資格者)が死亡し、納付期間が25年以上あること。
- 老齢厚生年金受給権者が死亡した場合。
- 対象者:
- 生計を維持されていた配偶者(夫は55歳以上で60歳までは支給停止)。
- 18歳未満の子(障害者の場合は制限なし)。
- 55歳以上の父母(60歳まで支給停止)。
2. 遺族基礎年金
- 支給要件:
- 保険料納付期間が25年以上ある被保険者が死亡した場合。
- 対象者:
- 子のある配偶者、または子。
併給のルールに注意
遺族年金は、原則として他の年金と同時に受給することができません。ただし、以下のようなケースでは例外があります。
- 老齢基礎年金と遺族厚生年金を受給できる。
- 老齢厚生年金と遺族厚生年金では、遺族年金が老齢年金を上回る場合、差額が受け取れる。
遺族共済年金と遺族厚生年金の場合は、選択した片方の年金しか受け取ることはできませんので、事前に年金の見込み額を年金事務所で確認し、金額の多い方を選択しましょう。

複数の年金を受け取ることはできないんですか?

原則はできませんが、一部例外があります。例えば、老齢基礎年金と遺族厚生年金などは併給が可能です。
事前確認でスムーズに進める
請求前に次のポイントを確認すると、手続きがスムーズです。
- 併給の有無を確認: 年金事務所に相談すれば、どの年金が請求可能か確認できます。
- 見込み額の確認:事前に見込み額を確認することで、選択が必要になった場合に対応できます。
- 未支給年金の有無: 亡くなった方が受け取るはずだった年金が残っていないか確認しましょう。
注意点とトラブル防止
- 必要書類の不備に注意: 書類が揃っていないと手続きが遅れる場合があります。
- 不支給のリスク: 特定の条件を満たさない場合、支給が認められないこともあります。
- 専門家への依頼は着手金と成功報酬の分割も検討: 不支給時のリスクに備え、費用体系を透明化すると安心です。
まとめ
遺族年金の請求は、書類や要件が多く、手続きが複雑です。しかし、適切に準備を進めればスムーズに受給できます。
当事務所では、遺族年金請求に関するご相談を承っております。初回相談は無料ですので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
むとう事務所は、皆さまの大切な手続きを全力でサポートいたします。